


富士電子工業株式会社


アピールポイント
当社は精密硬化技術のリーディングカンパニーです。
製品の特徴
高周波誘導加熱装置 焼入や焼なましといった表面改質やロー付等の用途に用いられる誘導加熱装置。必要な箇所に大電力密度のエネルギーを集中できる為、熱効率が良く、高いレベルで部分焼入による精密硬化が可能です。また、炉に比べ省スペースで、使用するエネルギーが電力だけなのでCO2が発生しないなどのメリットがあります。
技術力
・カムシャフト偏芯焼入・・・カムの形状に沿った均一な焼入 ・ラバーコイル・・・ワークの長さに合わせて加熱部分の長さが調節可能 ・無酸化高周波焼入・・・スケールの発生なしに高精度な焼入が可能
事業実績
トヨタ自動車株式会社・本田技研工業株式会社・日産ディーゼル株式会社・NTN株式会社
経営理念
創業以来、高周波焼入・高周波誘導加熱の分野でトップを目指し、「技術を以って社会に貢献する」ことを社是として研鑽を重ねてきました。高周波焼入というニッチ産業であっても「富士電子にしか出来ない技術」にこだわり、かつそれがお客様の競争力を高められる商品となる為に今後もさらに新しい技術進歩を続けていきます。
その他アピール
平成18年 経済産業省「元気なモノ作り中小企業300社」に選出されました。
技術分野について
加工処理技術
「素材」「加工処理(技術)」「製品・用途」の製造3段階別
| 素材 | 加工処理(技術) | 製品・用途 | 加工種別 |
|---|---|---|---|
| 機械構造用鋼 | 誘導加熱による精密硬化 | 自動車部品・工作機械部品 | 熱処理 |
最終製品
保有技術や製品品目が最終的に活かされている製品
| 製品(モノ)の名前 | 部品(パーツ)名 | 製品分野 |
|---|---|---|
| 自動車 | クランクシャフト | 機械・器具 / 自動車 |
| 自動車 | カムシャフト | 機械・器具 / 自動車 |
| 自動車 | ドライブシャフト | 機械・器具 / 自動車 |
| 自動車 | ラック・ピニオン | 機械・器具 / 自動車 |
| 自動車 | ウエルドピンヨーク | 機械・器具 / 自動車 |
| 自動車 | 等速ジョイント | 機械・器具 / 自動車 |
| NC旋盤 | ボールねじ | 機械・器具 / 工作機械 |
| 建設機械 | アイドラー | 機械・器具 / 運搬機 |
製造能力
主力製品の製造能力
- カムシャフト(1本 15カム) 1時間当りの処理数 240本
保有機械・設備
| 機械の名称 | 加工能力 | 台数 |
|---|---|---|
| サテライト方式シングルショット焼入機 | ドライブシャフト・多段軸・ボールスクリュー・コラム | |
| 汎用全自動クランクシャフト焼入機 | クランクシャフト | |
| 縦移動焼入機 | スピンドル・ローラー・リングギヤ 等 | |
| 横移動焼入機 | 直動ガイドレール 等 | |
| 横移動焼入機(3M) | ベッド・コラム・シャフト | |
| 横移動焼入機(15M) | ローラー・ボールスクリュー | |
| 高速横移動焼入機 | 直動ガイドレール・長尺板材 | |
| 一発焼入機 | インプットシャフト等 軸物 | |
| 一発侵漬焼入機 | 大型歯車・アイドラー・カッター刃 等 | |
| 一発噴射焼入機 | ベッド・コラム・スリーブ 等 | |
| シングルショット焼入機 | 等速ジョイント・ピンドライブシャフト 等 | |
| コイル偏芯焼入機 | カムシャフト・ドライブシャフト | |
| インデックス式焼入機 | スタッドシャフト・ヨーク・ラックバー | |
| 回転焼入機 | ブラケット・リング | |
| テーブル式焼入機 | ピン・ボルト・ソケット 等 |
保有特許
- 熱処理の方法、及び、装置に関する特許・実用新案を200件以上保有しております。
品質管理
| 認証名 | 取得年 |
|---|---|
| 9001 | 2000 |
| 9002 | 2000 |
| 14001 |
納期対応
- 技術開発部・製造部・加工部の3本の柱を持つ富士電子では技術開発部が試作、製造部が量産設備、加工部で受注加工とお客様の状況に合わせた柔軟な対応が可能です。
会社概要
- 代表者
- 代表取締役社長 渡邊 弘子
- 所在地
- 大阪府八尾市老原6-71
- 電話番号
- 072-991-1361
- FAX
- 072-991-1309
- 従業員数
- 110 人
- 資本金
- 8000 万円
- 創業年
- 1960 年
- 設立年
- 1960 年
- 業種
- 電気機械器具製造
紹介動画
受賞・認定
受賞・認定バッジ



特集・関連情報
八尾のトップシェア/オンリーワン企業
熱処理技術を用いて生産ラインの全体最適を実現半開放コイルによる高周波焼入
自動車・工作機械を影で支える高周波焼入
我々が普段利用している自動車のエンジン部品は、耐久性や硬度を高めるために熱処理(金属などを加熱・冷却して硬度や性質を変化させる処理)を行うことが一般的である。エンジン部品の中でもクランクシャフトなど形状が複雑な部品については、必要な箇所のみを焼入するなど細かい要望があるが、その要望に対応する焼入法の1つとして高周波焼入が挙げられる。その高周波焼入の機械設備の開発・製造を行っているのが富士電子工業株式会社である。
高周波焼入とは、コイルに電流を流すことで磁力が対象物を通過し、対象物が発熱する「誘導加熱」という現象を用いて熱処理を行う方法であり、①部分的な焼入に対応できる ②焼入の深さをコントロールできる ③表面部分のみ加熱するため省エネになる ④Co2等の有害物質を出さない などのメリットがある。富士電子工業株式会社では、1960年の創業以来、豊富な開発実績により得られた焼入法(通算約800件の特許・実用新案、申請中を含む)を駆使し、顧客の製造環境に応じた方法を提案している。

半開放コイルを用いたワンショット焼入
高周波焼入は、コイルの位置を動かす移動焼入法と、定位置で熱処理するワンショット焼入法に大別されるが、富士電子工業株式会社では、半開放コイルを用いたワンショット焼入のノウハウが豊富である。移動焼入法では「焼きムラ」や「焼き逃げ」を抑制できないのに対し、当社独自の半開放コイルで全体を一気に加熱すれば、①サイクルタイムの大幅短縮による省エネ ②複雑な形状でも均等な焼入を行うことができる。という利点がある。半開放コイルを用いた焼入を行っている同業他社はあるものの、当社の豊富なノウハウを駆使した提案や安定した加工技術が、自動車メーカーや工作機械メーカーから評価されており、特に高い精度が要求されるクランクシャフトやボールネジの製造ラインにおける当社のシェアは80%と高い水準を確保している。

全体最適に繋がる生産ラインの提案
富士電子工業株式会社では、高周波焼入の機械設備の開発・製造だけではなく、顧客の要望に応じて生産ライン全体の設計・提案までを手掛けている。例えば、熱処理の工程を工夫することで後工程の研磨処理の工程を減らすなど、顧客の立場に立った全体最適に繋がるライン設計の提案ができる。このことは、当社がクランクシャフトなど高い精度が要求される部品でトップシェアを得ている要因の1つとなっている。

今後の展望 グローバル化への対応
日系自動車メーカーや工作機械メーカーにおいて生産拠点の海外移転が進む中、海外の自動車メーカーからの引き合いも増えつつあり、ヨーロッパやアメリカなどの同業他社との受注競争は厳しさを増している。そのような環境の中、富士電子工業株式会社では、各国の状況に精通した人材を採用し、今までに16ヵ国に260台以上の機械設備を納入してきたノウハウを活かし、現地の状況を考慮にいれた機械設備の提案活動を行っている。例えば、各国で冷却水の水質が異なるため、実験を重ね、水質の違いを考慮した高周波焼入の機械設備の開発を行っている。これらの活動による海外への納入実績が認められ、2014年には経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」にも選定された。 今後、富士電子工業株式会社では50年を超える製造実績で蓄積してきた暗黙知の継承が課題ではあるが、時間をかけて若い世代へ伝授し、豊富な半開放コイルによるワンショット焼入のノウハウを活かし、生産ラインの全体最適を実現する提案活動を行うことで、縁の下から自動車・工作機械メーカーを支えていく。