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八尾市ものづくりnet.の中の八尾のトップシェア/オンリーワン企業の中のさくら精機株式会社

環境分野でがんばるものづくり企業

卓越した技術力で機能・デザインともに世界トップクラス、国内シェアナンバーワン!業務用大型穿孔機

さくら精機株式会社
大型穿孔機業界での国内トップシェア 

さくら精機は、昭和23年、現社長の祖父が理科実験機器の製造を目的に大阪市内で創業した。昭和36年に本社・工場を八尾市に移転し、昭和45年には事務機器分野に進出した。その後、昭和56年に製本機器分野に進出し、業務用穿孔機の製造に着手した。同社は、「1年間に1個でも売れて利益が出れば事業化可能」、「ニッチ分野で1位になる」をモットーに、業務用の大型穿孔機業界での国内シェアは70%に達し、言葉通り「1位」になった企業である。
 同社では、もともと穿孔機の製造のうち、ソフトウェアを中心とした電気制御は外注していたが、その後、技術者を自社で育てて、5年前から全てを内製できる体制を確立させている。
 最高機種の自動穿孔機「iR/iKシリーズ」は、シャープな切れ味を追求した2,200回転/分の高速回転・高精度ドリルと、新開発のマイコン制御で一番下の用紙まで正確な穿孔を可能にしている。また登録パターンを選ぶとヘッド位置・サイドゲージが自動移動し、段取り時間を大幅に短縮できる。
また、マーブル貼機分野でも同社の国内シェアは50%超で、やはり「1位」となっている

「何でも作れる会社です」

同社の強みは、製品の企画から開発設計(電気・ソフトウェア・機械すべて)・製造・塗装・組立に至るものづくりすべて出来るところである。そのため、ユーザーからイメージやコンセプトだけを聞き取って、最終製品までを同社で受け持つことが可能であり、加えてユーザーも気づかないような機能を付加する。そのため、ユーザーからは「そこまで考えてくれているのか」と評価を得て、それが更なる信頼感を生み、リピート発注にも繋がっている。創業以来、小中高等学校で使用される理科実験機器の製造を行い、さらにはオフィス家具(事務機器)・製本機械(印材機器)と、ジャンルの違う製品の企画から製造まですべて行ってきたことによる、社内に蓄積された企画力の賜である。

 また製造に至っては、以下の写真を見ればわかるように、マグネットの教材からステンレスの薬品庫、ホワイトボード、印材機械と、様々な設備を駆使して加工された製品がある。現在では、従業員数が70名なのに対して、製品数は1,200品もある。それらはすべてが同社で製造され、そのために必要な設備はすべて自社内に揃えている。
 村本一平社長は「よく周りから『さくら精機では何を作っているのですか?』と聞かれる。様々なジャンルの製品を作っていますし、加工も様々な種類に及びますので一言ではなかなか言い表せないほどです。だから、最後は何でも作れますと言っています。」という。その「何でも作れる」技術力と体制の成果として、2009年には「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞している。

「印刷屋の仕事を変えた」新製品と理科教材への情熱

現在、同社では穿孔機開発で内製化したソフト・電気関連の技術を用いて3つの新製品を開発している。中でも、製本・後加工機器「カッター&クリーサー Aero Cut Quatro」は、「印刷屋の仕事を変えた」と言わしめる一台である。これ一台で、カードのカットからリーフレットの筋入れ、ミシン目など、仕上がりまでの加工が可能な多機能機で、他社の驚異となっている。
 また、創業時から手掛けている理科実験機器について、「理科離れの兆候がある教育現場で、日本のこれからを支える人材の創出を支援する教材を提供する」という強いこだわりを持っている。これからも同社は、「壊れない」「安全」「正確な」理科実験機器を、海外の廉価品では真似の出来ない品質で作り続け、日本の未来の可能性を創造していく。

さくら精機株式会社
○所在地:   〒581-0814 大阪府八尾市楠根町2-61
○TEL:   072-996-5528
○FAX:   072-922-0592
○ホームページ:   http://www.sakura-seiki.co.jp
  • Technical技術
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